1-02 LPF/HPFの周波数・入出力特性(続き)

●READMEシートで入力周波数を変更

 HPFなので低い周波数は通しません。図1‐25のように入力を
500Hzに変更してみましょう。

  図1-25 最初のシートREADME

●カットオフ1kHzのHPFなので500Hzは減衰する

 
io-sinwaveシートを見ると、振幅は1/4程度、位相は150度(2.6rad)ほど進んでいます。これらと比較して特性通りになっていることを確認(*1)。

(*1)「位相が進む」というより「立ち上がりが早くなる」と考えるほうが良いでしょう(未来を予測しているわけではないので)


  図1-26 振幅は-12dBほど、位相は150度(2.6rad)ほど進む

●インパルス応答の形を比較してみよう

 io-impulseシートでインパルス応答を見てみます。HPFの場合はインパルス応答y[n]にも直流分がなくなります(LPFの場合と比較)。


  図1-27 HPFのインパルス応答の一例

●io-impulseシートの入力を変えてみる

 
図1‐28のようにx[n]列を変えてみましょう。入力がインパルスから台形波に変わります。


  図1-28 インパルス応答以外の応答を見る

●台形波の応答(ステップ応答に近い)

 入出力を見ると図1‐29のようになります。このようにHPFは立ち上がり、立ち下がりに素早く反応します。また入力には直流分がありますが、出力からは直流分がとれていることが分かります。


  図1-29 HPFなので急激に変化する部分が残る(微分している)


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